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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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プロの投資の危機対処法



これは、プロのヘッジファンドのお話なのだが、個人投資家にも一部当てはまるところがあるような気がするので、よかったら、週末の読み物として、お読みいただければと思います。


窮地に立たされたヘッジファンド運用者向け「5つの危機対処法」
19日付のウォールストリート・ジャーナルの紙面に、存続が危ういヘッジファンドがとるべき「5つの危機対処法」と称するコラムが掲載されている。

ヘッジファンドのリターンは、第1四半期の時点で平均マイナス3%だったが、4月に入ってからは改善する兆しが見えてきた。その一方で、一部のファンドでは、ピーク時のリターンを大幅に下回り、存続が危ういファンドも少なくない。

ウォールストリート・ジャーナルでは、そうしたヘッジファンド運用者に向けて、「5つの危機対処法」と、それらの対処法を採用している著名ファンドの例を列挙している。

危機対処法の1つ目は、自信を持つことだという。
過去に優れた運用実績があれば、投資家はそれを投資の判断材料とする傾向がある。ポートフォーリオは、毎日、あるいは、四半期ごとの相場の変動があっても、長期的にはどんな市場の激変にも耐えうることを投資家に強調すべきだとしている。この戦略があてはまるのが、英ヘッジファンド運用大手のGLGパートナーズだ。

2つ目は、リターンが投資家の期待を下回る結果になっても、損失をカバーするまで決してあきらめないこと。
この戦略が功を奏したのは、転換社債アービトラージ戦略(割安な転換社債を買う一方で、同一発行体の株式を売却して利益を確保する戦略)ファンドのフェロックス・キャピタル・マネジメントだった。

3つ目は、恥をかくことを恐れないことだ。
過去の名声に浸っている暇があれば、手数料を引き下げてでも、新規の顧客を開拓するため、世界中を奔走する必要がある。ゴールドマン・サックスは、昨年、旗艦ファンドの「Global Alpha」のリターンが悪化したのを受けて、この戦略を取っている。

4つ目は、良い球が来たときだけバットを振れということ。
運用成績がマイナスになっているときは、投資チャンスが来たと思えば、一か八かの勝負に出るのが良い場合もある。ジョン・ウッド氏は2006年に「SRM Global」ファンドを創設したが、それ以降、今年3月までのリターンはマイナス70%で、同氏は投資家に資金を全額償還するためには、3倍のリターンを上げなければならない。しかし、幸い3-5年のロックアップの契約条項のおかげで破綻は免れ、チャンスを待っている。

5つ目は、再起を期すことだという。
天才といえども失敗するもの。いったん、ファンドを清算し、投資家に残った資産を分配して再起を期すことが必要だ。ソーウッド・キャピタルで15億ドルを失ったジェフリー・ラーソン氏や、最近25億ドルのファンドを清算したドレイク・アセット・マネジメントも、新しいファンドの立ち上げを目指している。


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